【NO MORE海洋汚染】6月8日世界海洋デーに向けて、マイクロプラスチック流出低減の取り組みを紹介
マイクロプラスチック捕捉集水桝の活用
当社は、スポーツ施設の人工芝グラウンドから流出するパイル片※2や充填材を捕捉し、河川や公共下水道への流出を防ぐ設備『マイクロプラスチック※1捕捉集水桝』(2022年実用化)の開発や自然素材の活用を通じて、「もっと地球にやさしいスポーツグラウンド」の創造に取り組んでいます。『マイクロプラスチック捕捉集水桝』は「環境負荷低減に寄与する製品」と注目を集めており、全国のスポーツグラウンドで導入が進んでいます。
※1:直径が5mm以下の大きさのプラスチック
※2:人工芝の葉の部分
※1:直径が5mm以下の大きさのプラスチック
※2:人工芝の葉の部分
『マイクロプラスチック捕捉集水桝』ページ
マイクロプラスチック捕捉集水桝とは?
マイクロプラスチックを海洋ゴミとして流出させないため、人工芝グラウンドの集水桝に設置するマイクロプラスチック捕捉設備のこと。本技術について、当社は特許を取得しています。
マイクロプラスチック捕捉順序
- 人工芝グラウンドAにたまったパイル片や充填材などのマイクロプラスチックは、
- 放置しておくと側溝Bに流れ込み、『マイクロプラスチック捕捉集水桝』に流入する。
- 『マイクロプラスチック捕捉集水桝』に設置した「ヤシマットC」でせきとめられることにより、
- D,Eのように、排出された水にマイクロプラスチックが流出しません。
よって、本設備は、海洋汚染防止に役立つことがわかります。
人工芝グラウンドから排出されるマイクロプラスチックのゆくえ
人工芝グラウンドでは、繰り返しの利用や経年劣化によってちぎれたり、すり切れた人工芝のパイル片や、充填材のゴムチップが、グラウンド周りに設けられた溝(外周側溝)や集水桝※3を介して、河川や
公共下水道に流出し、海に到達します。マイクロプラスチックは海流に乗って世界中に拡散され、海洋生物を介して人体へ悪影響をもたらすことが懸念されています。
※3:水を集める設備
マイクロプラスチック捕捉集水桝に関して
施工方法
既存または新設する集水桝※3のサイズに合わせた受け金具を設置し、その上にヤシマットを取り付ければ完成です。ヤシマットは軽量で扱いやすく、安価な素材です。
ゴムチップを使用しない人工芝に関して(2例)
- 日本体育施設が開発した、陸上競技の投てき全種目(砲丸投、円盤投、ハンマー投、やり投)が実施可能な人工芝舗装材『スポーツターフΛ(ラムダ)』は、充填材に天然素材『ヒノキおが粉』を使用しています。よって、マイクロプラスチック※1の流出を軽減し、環境保全に貢献しています。また、人工芝フィールドの表面温度上昇の抑制効果でプレイの快適性を実現します。
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実施可能な人工芝舗装材『スポーツターフΛ(ラムダ)』ページ
- 日本体育施設がグラウンドを施工したAnker フロンタウン生田(神奈川県川崎市)※4では、マイクロプラスチック※1の原因となる“ゴムチップを使用しない”充填材や、夏季の暑熱環境緩和など環境負荷低減に取り組んでいます。安心、安全で快適なスポーツ環境を追求した施設の整備が評価され、令和5年度第39回都市公園等コンクールの材料・工法・施設部門において(一社)日本公園緑地協会会長賞を受賞※5しました。
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「Anker フロンタウン生田」が令和5年度第39回都市公園等コンクールで表彰されました。