よくある質問(FAQ)陸上競技場

FAQ 陸上競技場のよくある質問

Q

400mトラックの各レーンの周回距離は何m?

A
【縁石あり、R=37,898の場合】2レーン:407.043m 3レーン:414.708m 4レーン:422.374m 5レーン:430.039m 6レーン:437.705m 7レーン:445.370m 8レーン:453.036m 9レーン:460.701m
ライン内面から200の地点{37,898+(1,220×X)+200}×2×3.1416+160,000=1周の距離(Xは知りたいレーン-1)

Q

陸上競技場の1レーンの幅は何センチですか?

A
2025年のルールでは1.22mとなっています。
以前は1.22m~1.25mとされていましたが2019年度から1.22mへ統一されました。
※公認検定を受けていない場合1.25mの競技場も存在します。
Q

陸上競技場の1周400mというのはどこの距離?

A
【縁石ありの場合】1レーン内側の縁石から30㎝離れた地点
【縁石なしの場合】1レーン内側のラインから20㎝離れた地点
Q

3000mSCの1周の距離は?

A
競技場の形状や水濠の位置によって異なるが水濠がレーンの外側にある場合、420m程度であることが多いです。
Q

陸上競技場の表面はどうやってつくっているの?

A
一般的なウレタン走路の凸凹した表層はエンボス仕上げと呼ばれる工法です。
『レオタンαエンボス』は、表面仕上げにチップを一切使用せず、ローラーエンボス仕上げ(または吹付エンボス)によって凹凸を作り上げるので、キック時のぐらつきやブレがありません。そのため、走行感が素晴らしく、好記録を狙えます。
Q

陸上競技場で使用される「タータン」とはなんですか?

A
タータンというのはアメリカ3M社の全天候トラックの製品名で現在日本で「タータン」を使用したトラックは存在しません。
しかし、現在でも陸上競技場の全天候型トラックの通称として広まっています。
Q

高速トラックは通常のトラックと何が違うの?

A
記録が出やすいトラックのことを一般的に高速トラックと呼びますがそのためには足元のブレが少なくグリップが良いことや着地の際の衝撃吸収、反発が優れていることが重要となります。
WA(世界陸連)で衝撃吸収性の基準が設けられているためやみくもに硬くすることはできなくなっています。
Q

競技場用のスパイクでゴムチップ舗装を走っても問題ない?

A
スパイキングによりゴムチップ舗装を傷つけてしまいます。同じところをスパイクで走っているとゴムチップ舗装が削れ、下地舗装のアスファルト舗装が見える状態となってしまいます。ゴムチップ舗装を末永く使用していただくにもスパイクの使用は控えたほうが良いです。
Q

陸上競技場の断面ってどうなってるの?

A
フルウレタンのレオタンαエンボスの場合弾性層、上塗り層、エンボス層の3層で構成されています。弾性層の部分がゴムチップの層に置き換わっている「Rタイプ」もあります。
Q

環境対応型のウレタン舗装って何?

A
従来のウレタン舗装工事では、作業する人の健康を守るため、作業主任者の選定など特化則に基づく取扱いが必要でしたが、環境対応型のウレタン舗装『レオタンαエンボスSF』は特化則の規制を受けずに安全に作業を行うことができます。
Q

トラック走路の汚れを落とすには?

A
ウレタン舗装の汚れの原因のひとつは「カビ」です。
『MOS洗浄工法』は、洗剤(MOS-A)を使用してカビを殺菌して汚れを取り除く工法です。
MOS-A(アルカリ性)に含まれている次亜塩素酸ナトリウムは、厚生労働省指定添加物(食品添加物) です。
殺菌剤として飲料水、果実・野菜、プール水の消毒などに使用されています。
洗剤のカビの発生を抑制する効果によって、洗浄後のトラック走路は汚れにくい状態となります。
Q

トラック走路の色は選べるの?

A
日本体育施設では、陸上競技場やジョギング走路等で使用するレオタンシリーズについて、5色のカラーバリエーションを取り揃えています。カラーリング部分は、表層部なので、既存施設の表面のリニューアルでもご検討頂けます。(※公認競技場の場合「走路、助走路及び半円部分の舗装はすべて単一の色とする。ただし、走路と半円部の舗装は異なる色としてもよい。」という規定有。
Q

夏のトラックが暑くて困っています。

A
日本体育施設では、舗装材表面の温度上昇を抑制する効果のある、トップコート『クーリッシュコート』を開発しました。陸上競技のクラウチングスタートで手や膝をつく際に、地面が非常に熱いというシーンでも効果を発揮します。
その他に、微細ミストを発生させて、フィールドの暑熱環境を緩和する装置「フィールド冷却細霧システム」を導入することでトラックの暑熱環境を改善することができます。
Q

インフィールドが人工芝だと投てき種目は出来ないですか?

A
日本体育施設(株)が、陸上競技場の多目的利用の実現をめざして開発し、販売施工を行っている投てき実施可能な人工芝『スポーツターフΛ(ラムダ)』は人工芝として施設の稼働率を高めつつ投てき種目も変わらず実施することができます。
Q

長距離トレーニングやジョギング走路におすすめの舗装材は?

A
安全性と快適性が最優先されるような場所には、透水性のゴムチップ舗装やゴムチップウレタン舗装が適しています。風雨への耐久性や紫外線劣化への耐候性、メンテナンスのしやすさも兼ね備えた舗装材です。
Q

陸上競技場の公認検定は何年ごとに実施する?

A
陸上競技場にはJAAF(日本陸上競技連盟)が定める公認制度があり、公認を受けた後も5年ごとの公認更新や改修時の改造検定など、維持管理には専門的な知識を必要とします。日本体育施設では工事や修繕に関わる公認検定の補助業務への対応も行っています。
Q

ゴムチップ舗装ってウレタン舗装と何が違うの?

A
ゴムチップ舗装はウレタン舗装に比べクッション性が高く、衝撃吸収力に優れているため歩行や走行者の足腰への負担を軽減することができます。
Q

トラック走路ってどうして赤色が多いの?

A
元々陸上競技のトラックはアンツーカという赤色の焼成土が使われていたので舗装材が変わった現在も同じ赤色が用いられています。近年では「『鎮静効果』があるため、ランナーはリラックスすることができる」、「凝視力が向上するためまっすぐ走れるようになる」と言われ青色のトラックも増えています。
Q

陸上競技場のウレタン舗装はどのくらいの厚さがあるの?

A
陸上競技ルールブックにおいて走路の厚さは13㎜以上、助走路は15㎜以上と規定されています。また直走路のスタート位置や跳躍種目の踏切位置、投てき種目の助走路などは摩耗や選手の保護を考慮し18㎜以上で良いとされている。
(水濠の走路面は25㎜以上とする)
Q

ボロボロになったトラックはどうやって直すの?

A
トラック走路は使用により摩耗するため3~5年を目安に洗浄・トップコートを塗り替えを行い色調/ノンスリップ性/耐久性を維持させます。
そのほか部分的なふくれや穴の開いた箇所については補修を行い。
表層材表面の摩耗や損傷に対しては切削オーバーレイという方法で補修を行います。
切削オーバーレイは専用の切削機で表面の舗装材を削り取り再度新しい表層材を流し込みラインを再塗装する方法です。
Q

切削オーバーレイで削った表層材はどうなるの?

A
ウレタンの物性は施工後15年程度変化しません。なので切削で発生した切削粉を回収し、ふるいにかけ得られたものを再度新たなウレタン材に混入することでウレタン材の使用量と廃棄物量が大幅に削減することができます。
Q

3000mSCで使用する水濠の深さはどれくらい?

A
水濠の深さは最も深い箇所で500(±50)㎜と規定されています。
Q

陸上競技場で1レーンが使用禁止になっているのはなぜですか?

A
陸上競技のレーンで最も摩耗しやすいのは1レーンです。
理由としては周回のある長距離種目では多くの選手が内側の1レーンを走るためです。
そのため記録会や大会以外の一般開放では1レーンを使用禁止にすることで走路の劣化を防いでいる競技場があります。