2025年版 スポーツとアスリートを支える仕事

学生アスリートやスポーツが好きな学生の皆さんにおすすめの仕事

スポーツに関わる仕事では、さまざまな役割、さまざまな職種がスポーツシーンを支えています。スポーツ全体を支える仕事から、アスリートを直接的に支える仕事まで、多様な関わり方があります。
このページでは、当社とも関わりが深い『スポーツ業界とアスリートを支える仕事』について紹介します。
近年ではスポーツ関連の職種が増えたため、次々と新しい仕事が誕生しています。スポーツに情熱を持ち、関連する専門知識を有する方にとって、将来性のあるキャリア設計に役立つ情報を編纂しました。
このページで紹介する『スポーツ業界とアスリートを支える仕事』が、学生アスリートやスポーツ好きの学生の皆さんにとって、スポーツ業界についての理解を深める一助となることを願っています。スポーツ業界の仕事の数々をぜひご覧ください。
日本体育施設のスポーツとの関わり方
当社はスポーツと密接に関連した仕事のため、様々な視点を持ち、全体を俯瞰して提案、企画、施工管理、管理運営ができる人材を求めています。また、施設建設にまつわる製品・サービスの開発、施工管理だけでなく、施設管理の仕事も行っているため、このページで紹介するグラウンドキーパーなどの仕事に従事する職員も所属しています。

INDEX

01. スポーツ施設建設

まずsection1は、スポーツを「する人」「見る人」「支える人」すべてに関わるスポーツ施設の建設の仕事について。競技場、ジム、プール、アリーナなど、スポーツイベントやアクティビティを行うための施設を設計・建設し、スポーツの場を創出する仕事を紹介します。

建築士・設計士、技術開発


この仕事の概要:
スタジアムや競技場、テニスコートなどの設計・デザインを手がける仕事です。ルールに準じた機能性だけでなく、選手の使いやすさ、観客の視認性や動線、安全性を考慮した設計が必要となります。また自治体などでは、スポーツ施設は公園などと一体化して整備されることも多いため、都市空間デザインなどの知見が活かされる可能性があります。さらに、グラウンド表面素材(サーフェイス)の開発の際に、各競技場の専門知識を活かすことも可能です。
この仕事に向く人:
ものづくりが好きな人、新しいものが好きな人など
能力・知識・スキル・資格
想像力、構造計算、競技ルールの把握、CADソフトの理解、施工実績、設計士資格など

建設・設備エンジニア


この仕事の概要:
スポーツ施設は大規模になるため、地盤調査などの土壌整備や基礎工事、周辺インフラとの整合性も対策する必要があり、土木工学や建設工学で学んだ知識が活かされる仕事です。設備面でも、照明、音響、空調、給排水などの設備設計の知見が必要となり、電気工学や機械工学の知識、電気主任技術者などの各資格を活かすことができます。
この仕事に向く人:
ものづくりが好きな人、人を支えるのが好きな人など
能力・知識・スキル・資格:
コミュニケーションスキル、設備関連資格、施工管理資格、電気主任技術者資格など

施工管理技術者・安全管理者


この仕事の概要:
施工管理は建設現場の施工内容やスケジュールの管理や安全対策を統括する仕事です。施工の知識だけでなく、各種法令を理解し、コンプライアンス遵守の姿勢が必要です。安全管理者は安全管理の資格を取得し施工現場の安全を守り、安全教育を行います。
施工管理の仕事は、企業ごとに担当する工事の分野(工事種別)が異なり、ゼネコンのようにスタジアム全体を統率する仕事もあれば、グラウンドに特化した施工管理や設備に特化した施工管理を行う企業もあります。その中でもグラウンド工事を専門に行う企業を運動施設建設業と言います。
この仕事に向く人:
ものづくりが好きな人、チームワークが好きな人など
能力・知識・スキル・資格:
管理能力、製品知識、コミュニケーションスキル、安全管理者資格、施工管理資格など
Column 01

ゼネコン

ゼネコンとはゼネラルコントラクター(General=全体的な、Contractor=請負人・土木業者)の略称で、総合建設業者のことを指します。一般的な建設会社や工務店とは異なり、設計・施工・研究の3つを自社で行うのが特徴といえます。スタジアムや競技場などの大型施設を建設する場合、施工の主体となるのがゼネコンです。設計(提案)〜施工〜完成までのすべてを取り仕切ります。そのため、ゼネコンは元請けとして工事を取り仕切り、実際の施工は専門業者に依頼しながら工事を行います。
特にこうした大型施設を取り扱うゼネコンは、「スーパーゼネコン」とも呼ばれています。

日本体育施設とこれらの仕事との関わり
日本体育施設は、様々な専門技術を有する者が相応しい環境で専門職にあたっています。設計の仕事には当社の設計職、そして設備の仕事や施工管理の仕事は当社の工事職が該当します。

02. スポーツ施設管理・運営

section2では、出来上がったスポーツ施設を活かしてスポーツの機会を創出する、スポーツ施設の管理と運営の仕事を紹介します。スポーツ施設の管理・運営は、受付業務や施設のウェブ予約システム運営をはじめ、備品の点検、グランドの整備、ひいては施設の経営も含めた仕事を行います。

グラウンドキーパー


この仕事の概要:
グラウンドキーパーは、スポーツ施設の日常的な管理とグラウンドのコンディション整備を行う専門職です。グラウンドには土や舗装材、芝生(天然芝ないし人工芝)など多様な素材が用いられています。グラウンドをよい状態に保つためには、素材の特性やメンテナンス方法を知り、適切なコンディション調整を行う必要があります。試合などでの人の出入りや、天候など様々な影響が考えられ、日頃から状態を確認する必要があるため、一年を通して施設に関わる仕事といえます。
この仕事に向く人:
植物(芝生)が好きな人、人を支えるのが好きな人、探究心が強い人など
この仕事に求められるスキル:
植物(芝生)の知識、農薬取扱、管理能力、建設系機械など

スポーツ施設管理・運営


この仕事の概要:
スポーツ施設管理・運営の仕事では、競技用やトレーニング用の機器・器具、施設の備品の維持管理、取り扱いの指導を行います。またフロアや天井などを含む建物の維持管理も含まれるため、点検・巡回も仕事のひとつです。スポーツ施設は多岐に渡るため、施設ごとに項目は変わりますが、施設を維持管理する仕事全般を指します。前項のグランドキーパーも広義で含まれます。ほかにも施設利用者への対応や、その施設で行われる独自のイベント企画(*)として地域・施設の魅力を伝えたり、または外部主催の試合やイベントのセッティング・運営補助も行います。

*公共スポーツ施設でのイベント企画・運営は、指定管理者として取り組みます。指定管理者とは、都市公園などの公共施設の管理運営をおこなう団体のことです。当社をはじめ民間企業も、こうした施設の管理運営を担う指定管理者として、地域の公園やスポーツ施設を支えています。自主事業は、指定管理者が施設運営の一環として、地域住民の利用促進を目的にイベントや活動を企画・実施することです。
この仕事に向く人:
人と接することが好きな人、ボランティア精神のある人、自然と関わることが好きな人、試合を間近で支えたい人など
この仕事に求められるスキル:
コミュニケーション、管理能力、問題解決能力など

03. スポーツ関連メーカー

section3は、スポーツを支える用品についてです。スポーツ用品の開発、販売に関わることのできる仕事です。ウェア、シューズ、器材など、アスリートのパフォーマンスを支える製品の開発や販売に携わります。ただし、スポーツ関連メーカー内の職種として、スポーツ用品の生産以外にも物流、広報、プロモーションなどの職種があるため、これらの企業に就職することが開発や販売に携わる道に直結しているとは言えないところも頭に入れておくことが必要です。

スポーツ用品の開発


この仕事の概要:
スポーツ用用品の開発は、野球のグローブやサッカーのボールなど、アスリートやスポーツ愛好家に向けて、練習・競技用の製品を開発・製造する仕事です。各競技のルールに即した範囲で、スポーツパフォーマンスの向上や安全性の確保を実現できる製品を開発することが重要になります。また社内では製品企画はマーケティング部門、設計は設計部門、製品試験はテスト部門、など、開発・製造の仕事が細分化されているので、目指すメーカーごとの企業分析を行っておくことも重要です。
この仕事に向く人:
技術的な知識がある人、クリエイティブな発想ができる人、チームワークとコミュニケーション能力が高い人など
この仕事に求められるスキル:
製品デザイン力、マーケティングおよび市場分析スキル、スポーツ科学や生理学の知識など

スポーツアパレル用品の開発


この仕事の概要:
チームのユニフォームや、各種競技やトレーニングを行うにあたって最適な服装を開発する仕事です。人間の機能(発熱・発汗等)を理解し、パフォーマンスの向上や快適性を確保する素材やデザインを考えます。また、ファッション性も重要となるため、トレンドに対応し、機能的でスタイリッシュなスポーツウェアをデザインし、製造することが必要となります。スポーツメーカー以外にも、アパレルのみを扱う企業も多くあります。
この仕事に向く人:
技術的な知識がある人、クリエイティブな発想ができる人、チームワークとコミュニケーション能力が高い人など
この仕事に求められるスキル:
製品デザイン力、マーケティングおよび市場分析スキル、スポーツ科学や生理学の知識など

スポーツ用器材の販売


この仕事の概要:
野球のピッチャーマウンドやサッカーのゴールなど、スポーツを行うための器材開発の仕事では、各競技のルールに従い、かつ安全への配慮が重要です。安全性に対する正しい取り扱いをお知らせするといった社会的役割も担っています。公園などで見かける『SPマーク』の認証制度もその取り組みの一つです。また、世界基準の大会を開催するには、国内の器材だけでなく、ルールや大会規定に合致する海外製品の販路確保も必要となり、世界のスポーツシーンのトレンドを研究する能力も求められます。
この仕事に向く人:
コミュニケーション能力が高い人、顧客目線で問題を解決できる人、市場動向に敏感な人など
この仕事に求められるスキル:
商品知識、営業スキル、マーケティングスキルなど
日本体育施設とこれらの仕事との関わり
スポーツ施設の建設に関わる用具メーカーや器材メーカーと日本体育施設は協力して、スポーツ全般や器材の安全性や最新ルールについて情報を共有し、事故の予防に努めています。W杯仕様のラグビーゴールを施工した小笠山総合運動公園静岡スタジアムの施工実績は、特徴的な事例です。

04. スポーツテック企業

section4は、これまでご紹介してきたハード面からのアプローチに対して、ソフト面から支える仕事の紹介です。このページでは、スポーツとテクノロジーを融合させ、新たな価値やサービスを提供する企業のことを指します。例えば、スポーツに関する課題をテクノロジーの力で解決することも活動のひとつです。最新の技術の活用やデータ分析から、スポーツ選手のパフォーマンス向上、ファンエンゲージメントの強化、スポーツビジネスの効率化などを提案・実施します。ほかにもスポーツ施設の収益率向上、スポーツビジネスの効率化など、多岐に渡る分野で革新的なソリューションを提供しています。

エンジニア


この仕事の概要:
アプリケーションやシステム開発、それらの保守・運用、技術的な問題の解決を行います。当然のことながらプログラミング言語やシステム設計、データベース構築の知識が求められます。エンジニアとしての視点は革新的なスポーツソリューションの提案には欠かせません。
この仕事に向く人:
スポーツに興味や理解がある人、ユーザー体験向上への情熱がある人、問題解決能力が高い人など
この仕事に求められるスキル:
プログラミングスキル、システム設計、データ解析とデータベース構築の知識、アジャイル開発能力、クリティカルシンキングなど

事業開発・プロダクトマネージャー


この仕事の概要:
スポーツにまつわるビジネスとして開発するプロダクト(製品)・サービスの事業戦略を策定する仕事です。どういったニーズや課題を解決するためにどんなものを生み、どのように広めていくかを考えます。開発チームと連携し、プロジェクト進行の管理もします。利害関係者との調整が重要です。
この仕事に向く人:
リーダーシップがある人、戦略的思考と長期的ビジョンに基づいて判断ができる人など
この仕事に求められるスキル:
プロダクトマネジメントスキル、マーケットリサーチ、パフォーマンスデータ分析力、営業とマーケティングの理解、財務分析能力、交渉力、コミュニケーションスキルなど

データサイエンティスト


この仕事の概要:
チームや選手のパフォーマンスデータを解析し、予測モデルを組み、提案します。近年はAI(機械学習)や統計モデルの進化も激しいため、最新の知識を身につける貪欲さも必要です。また、相手が誰であっても分析結果をスムーズに伝えられるように、レポートやビジュアル化ツールで共有できるスキルも必要です。
この仕事に向く人:
問題解決能力が高い人、持続的な学習ができる人、戦略的思考と長期的ビジョンに基づいて判断ができる人など
この仕事に求められるスキル:
データ分析力、データ解析・可視化スキル、統計学と確率論の知識、スポーツテクノロジーの知識、プレゼンテーション能力など
日本体育施設とこれらの仕事との関わり
テクノロジーは、スポーツテック企業にとどまらず、様々な企業が導入しています。当社が指定管理者事業で協業しているオリバススポーツラボのプログラムもその一つです。スポーツ選手の動きや戦術をシュミレートできるテクノロジーは、所属チームメンバーや相手の対戦パターンや傾向を見つけることにも貢献します。日本体育施設はスポーツテクノロジーを用いて、スポーツ体験をより高度で満足できるものにしていく活動を目指しています。

05. マスコミ

section5では、これまでご紹介してきた、スポーツを製品・サービスの提供を通じて支える仕事とは異なり、言論表現を通じてスポーツと関わるマスコミの仕事を紹介します。スポーツに関する報道、解説、中継などを行う仕事は、スポーツジャーナリスト、解説者、放送技術者など、スポーツを伝えるための多様な職種があります。新聞、テレビ局などはスポーツを専門に扱う部門・部署が設置されている場合も多く、専任の担当者としての仕事が可能です。スポーツの興奮や魅力を伝える重要な役割を担います。

アナウンサー


この仕事の概要:
アナウンサーは、スポーツの試合の進行状況をわかりやすく、そして臨場感あふれる形で伝えたり、試合の実況や解説を行うことで、視聴者にスポーツの魅力を最大限に伝えます。各競技や競技の世界に関する知識はもちろん、選手のパーソナリティ、チームの在籍地にまつわる話、そのほか多様な知識を持ち合わせていなければ視聴者を楽しませる解説ができません。よって、相応の知識が必要となり、生涯にわたる学びが欠かせません。状況に応じた判断も必要となり、集中力と判断力など、アナウンサーとしての基礎的なスキル以外にも求められることが多岐に渡ります。
この仕事に向く人:
コミュニケーション能力が高い人、物事を冷静かつ客観的に判断できる人、思考力の高い人、明瞭かつ豊かに表現ができる人など
この仕事に求められるスキル:
スポーツに関する知識、リサーチ力、インタビュースキル、編集技術、コミュニケーションスキルなど

スポーツ記者(ライター・ジャーナリスト)


この仕事の概要:
スポーツ記者は、スポーツ経験者やスポーツ愛好家が憧れる仕事の一つではないでしょうか。試合の取材や選手へのインタビューなどを行い、記事にまとめることが主な仕事です。スポーツライターは基本的には主観性を持たず、新聞社や出版社に所属したり、スポーツメディアの編集者からの記事作成依頼に応じて記事を書きます。一方スポーツジャーナリストは、自身の豊富な知識や独自のネットワークを用いて取材を行い、独自の視点を交えた記事を書き、メディアに持ち込んだりブログやSNSで発信します。
この仕事に向く人:
スポーツに強い関心がある人、クリエイティブな発想ができる人など
この仕事に求められるスキル:
取材・インタビュー技術、調査力、論理的思考力と構成力、高い語彙力と表現力、映像編集の基礎知識、文章構成力など

カメラマン


この仕事の概要:
カメラマンは、スポーツイベントや試合を撮影するプロフェッショナルであり、試合の重要な瞬間を的確に捉え、視覚的に伝えることが仕事です。進行している試合の最中に的確な判断が求められ、その競技の魅力を映像として切り取らなければなりません。決定的瞬間をうまく収めた写真や映像は、多くの人々に感動を与え、その競技への憧れを喚起します。主にメディア企業に所属するカメラマンと、フリーランスのカメラマンに分かれます。
この仕事に向く人:
スポーツに関心と理解がある人、メディア対応ができる人、取材・インタビューの技術・知識・経験がある人など
この仕事に求められるスキル:
高度なカメラ技術、構成力、柔軟なクリエイティブ思考など
日本体育施設とこれらの仕事との関わり
日本体育施設の行うスタジアム運営の現場でも、スポーツイベントの魅力を伝えるために、マスコミ関係者の中継やVIPの動線が確保できるような運営、施設の整備、備品の準備なども行っています。

06. スポーツマネジメント(プロ選手・プロチームのスタッフ)

section6からは、チーム主体としてチームやアスリートを支える仕事を紹介します。このページでは、プロスポーツチームやプロ選手の活動を多角的に支える業務全般を指し、マーケティング、イベント企画、チーム管理など多岐にわたる業務を紹介します。
スポーツマネジメントの仕事の概要
選手のマネジメントにおいては、年俸交渉やスポンサーの獲得により経済的基盤作りをサポートし、選手が競技に集中できる環境整備を行います。またチームのマネジメントにおいては、同様にスポンサーの獲得、観戦料・グッズ販売などで収益を安定化し、チームの財政基盤の強化を促進する仕事です。スポーツチームのプロ化が進む現代においては、スポーツマネジメントの仕事は注目されています。

チームマネジメント


この仕事の概要:
プロスポーツチームの日常運営を統括し、チームが最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を整える仕事です。
具体的な仕事で言えば、試合や練習のスケジュール調整、遠征時の移動手段や宿泊施設の手配、チーム運営に関わる経費の予算管理などが挙げられます。また、選手やコーチ、スタッフの課題やニーズを把握し、チーム内のコミュニケーションを活性化させることも必要です。万一問題が発生した際には試合スケジュールや選手の心身の影響を与えないよう、迅速で適切な対策を行う能力も求められます。
この仕事に向く人:
人と話すのが好きな人、コミュニケーション能力が高い人、物事を客観的かつ冷静に判断できる人など
この仕事に求められるスキル:
コミュニケーション能力、コーチング力、スケジュール管理能力など

マーケティング・PR


この仕事の概要:
スポーツチームの経営の安定化において、ブランド力を高めることは必須です。マーケティング・PRスタッフの仕事は、チームや選手のブランド価値を高め、経営に貢献します。
具体的には、マーケティング戦略を立て、それに基づいたプロモーション、広告キャンペーン、メディアやスポンサー企業とのコミュニケーションを行い、効果的な露出を図ります。ツールとしてはデジタル、特にSNSの活用は重要で、ファンとのコミュニケーションの強化に最適です。
この仕事に向く人:
コミュニケーション能力が高い人、管理能力が高い人、人を楽しませることが好きな人、情報収集が好きな人、事務作業が好きな人、気配りができる人など
この仕事に求められるスキル:
コーチング力、タスク管理能力、マネジメント能力、市場やトレンドを理解する分析力、基本的なマーケティングやSNS活用のスキルなど

イベントコーディネイト


この仕事の概要:
イベントコーディネイトの仕事は、スポーツイベントの企画・運営を担当し、ファンやスポンサーの満足度を高めます。具体的な業務は、試合やファン向けイベントの立案・収支・スケジュール作成・管理等です。スタッフや必要な機材等の手配・配置、そして安全対策等のリスクマネジメントなど、イベント運営の仕事は多岐に渡ります。外部企業に依頼することも多いため、対外交渉力も必要です。
この仕事に向く人:
人と接することが好きな人、コミュニケーション能力が高い人、柔軟性がある人、計画的に物事が進められる人、気配りができる人など
この仕事に求められるスキル:
プロジェクト管理能力、問題解決能力、基本的なマーケティングやSNS活用のスキルなど

スカウト・スポーツエージェント


この仕事の概要:
チームの発展のために、スカウトは重要な仕事です。データ分析等によるチームに対する評価を通じ、チームの課題を見極め、必要な人材発掘に貢献します。スポーツエージェントはチームに所属するより、選手側に立ってチームと交渉する立場ですが、チームや選手を分析し評価するスキルは同じく重要です。
この仕事に向く人:
観察力が高い人、コミュニケーション能力が高い人、冷静かつ客観的に物事を判断できる人、信頼される言動や行動ができる人など
この仕事に求められるスキル:
スポーツに関する知識、契約書等作成に必要な基礎的な法務知識、基本的なマーケティングスキル、交渉スキルなど
日本体育施設とこれらの仕事との関わり
日本体育施設の仕事でも、こうしたスポーツマネジメントの視点は重要です。例えば、グラウンドキーパーの仕事では、選手のパフォーマンス向上をもたらすために、選手のコンディションやチームの運営状況にあわせた芝生の設計、利用計画、維持管理、効率的な運営を行います。加えて、チームや地域住民、関連する企業が円滑なコミュニケーションを実現できるよう、施設や環境に関わる提案も行います。

07. コーチング(指導者)・審判

section7は、スポーツの現場で直接的に選手や試合に関わる仕事です。監督コーチは選手のパフォーマンスを引き出し、技術面はもちろんメンタル面を含めたサポートを行い、選手またはチームを勝利に導きます。また選手が競技において、公正な結果を出すために、審判員はとても重要です。ともにスポーツ競技の中心的な役割を果たす専門的な仕事と言えます。

コーチング


この仕事の概要:
スポーツの監督やコーチの仕事は、チームや選手のパフォーマンスを最大限に引き出すことを目指し、戦略の策定や技術指導を行います。そのため科学的に裏付けされた技術や指導等の知識や経験が必要です。また選手の目標やメンタルなどに寄り添い励ます力も求められます。多岐にわたる役割を担うため、コーチや各専門家との連携も必要です。
この仕事に向く人:
リーダーシップがある人、物事を冷静に判断できる人、成長志向が強い人など
この仕事に求められるスキル:
コミュニケーション能力、競技の専門知識、育成能力、問題解決能力、チームビルディングスキル、タイムマネジメント能力など

審判


この仕事の概要:
審判は、公正な試合運営を確保するために、競技ルールを熟知し、試合の進行を管理し、選手やチームに対して適切な判断を下す役割を担います。試合中は集中力や素早い行動が求められるため、フィジカル・メンタル両面での強さが求められます。審判員は各競技団体に所属することや、競技団体・協会が認定する資格が必要となります。
この仕事に向く人:
集中力が高い人、冷静かつ客観的にものごとを判断できる人、精神力が高い人など
この仕事に求められるスキル:
ルールの深い知識、迅速な判断力、観察力、集中力、タイムマネジメント力、倫理観と責任感、瞬発力、問題解決力など
日本体育施設とこれらの仕事との関わり
日本体育施設の仕事では、実際に試合の勝敗を決める審判が、見やすく、判断・判定しやすい施設建設も重視しています。そのため、スポーツ施設の設計や施工に携わる従業員が競技ルールを正しく理解することも不可欠です。その上で、コーチの戦術や育成方針に沿った施設にアレンジすることで、チームのニーズに沿った施設の実現が可能となります。
コーチや審判と関わる日本体育施設の視点

08. スポーツドクター・栄養士・トレーナー

section8は、アスリートのパフォーマンス向上に不可欠な医療や栄養学、トレーニングなどの知識を活かし、コンディショニングの調整手法を提供する仕事について紹介します。

スポーツドクター


この仕事の概要:
スポーツドクターは、スポーツに関連する医学の専門家で、選手の健康管理、ケガの予防、診断、治療を行います。普段からパフォーマンス向上に関する知見を提供し、いざ選手がケガをした時には、早期回復をサポートします。トップアスリートのサポートスタッフとして活動することもあります。
この仕事に向く人:
スポーツへの情熱がある人、冷静な判断ができる人、責任感が強い人、忍耐力がある人、高いコミュニケーション能力持つ人など
この仕事に求められるスキル:
医学の専門知識、リハビリテーションの知識、緊急対応力、スポーツの知識、学び続ける力など

スポーツ栄養士


この仕事の概要:
選手に対して、栄養面からパフォーマンスの向上や健康管理をサポートする専門家です。選手の食事管理や栄養指導を行いますが、画一的なものではなく、試合やトレーニングのニーズに応じ、エネルギーの最適化を考えた栄養計画を立てる柔軟性も必要です。筋肉の回復、ケガの予防、体重管理など日常の生活も加味したアドバイスを提供します。
この仕事に向く人:
コミュニケーション能力が高い人、柔軟性がある人、向上心がある人、サポート精神が旺盛な人など
この仕事に求められるスキル:
栄養学の専門知識、スポーツ科学の知識、調理・食品に関する知識、アセスメント能力、コーチング力、問題解決能力など

スポーツトレーナー・インストラクター


この仕事の概要:
スポーツトレーナー・インストラクターは、体力・技術向上を目的とした個別プログラムを作成し、選手のコンディションの調整を行う仕事です。トレーニング内容の指導はもちろんのこと、トレーニング上の傷害の予防も考慮したプログラム運用法も指導します。ほかにも治療後のケア、栄養面・健康管理のサポートなど、多岐に渡って選手のコンディション調整に寄与します。学校やクラブチーム、スポーツクラブ、フィットネスクラブなどに所属したり、独立開業も可能です。アスレチックトレーナー(リハビリ指導)や鍼灸(しんきゅう)をはじめとする医療系の資格・知識を持ち合わせれば、さらに活躍の場が広がります。
この仕事に向く人:
スポーツに関心を持つ人、コミュニケーション能力が高い人、観察力が優れている人、忍耐力と柔軟性がある人、向上心がある人など
この仕事に求められるスキル:
解剖学・生理学の専門知識、リハビリテーションスキル、企画力、問題解決能力、自己管理能力など
日本体育施設とこれらの仕事との関わり
スポーツドクター・トレーナーが選手のパフォーマンス向上を目的として食事やトレーニングに関連する最適な提案をしているように、日本体育施設はアスリートのパフォーマンス向上や人々の健康的な生活のために、使いやすく、やさしい施設を提供しています。近年では、舗装材の安全性とパフォーマンス向上の両立や、立つ・歩くといった運動機能/移動機能が低下している状態のロコモティブシンドロームの課題にも注力しています。
ロコモティブシンドローム(立つ・歩くといった運動機能/移動機能が低下している状態)に関するヒアリングに協力するなどリハビリテーションに関わる施設づくりに注力しています。


「第48回日本足の外科学会学術集会」にて当社社長越後幸太郎がシンポジストとして登壇しました🎙

09. そのほかスポーツ系の仕事

さらに、最先端技術や新しいビジネスモデルで新たな価値の創造を目指す、スポーツ関連のビジネスに特化したスタートアップ企業や成長過程にある企業等を指します。
※ベンチャー企業に明確な基準や定義はありません。

マネジメント・人材派遣


この仕事の概要:
主にスポーツ関連ビジネスに特化した専門性の高い人材を提供するサービスです。元アスリートや学生競技者などが所属し、彼らを求める企業や団体に派遣し活躍してもらう仕事です。アスリートや学生競技者のマネジメントでは、スポーツに携わってきた経験を活かすことができます。
この仕事に向く人:
コミュニケーション能力が高い人、戦略的思考ができる人、柔軟性と適応力がある人など
この仕事に求められるスキル:
コーチング力、指導者としての経験、健康管理の知識など

社会貢献、社会支援NGO


この仕事の概要:
教育プログラムの提供やメンタルヘルスの支援など、スポーツを通じて社会課題を解決し、イノベーションを創造する活動のうち、営利目的でない社会貢献・支援活動等を指します。
自治体や地域の企業が協力して、スポーツをきっかけに、地域の結びつきを強めたり、活性化をはかる動きを進めます。このように「スポーツ」を単なる競技としてではなく、地域、企業など、関わる全ての人に良い関係をもたらすという考え方が基本にあり、その企画や運営を行う仕事です。
この仕事に向く人:
社会貢献に興味がある人、多文化や多様性に理解がある人、問題解決ができる人など
この仕事に求められるスキル:
スポーツに関する知識、プロジェクトマネジメントスキル、コミュニティとの連携能力、データ分析と評価スキル、レポーティングと書類作成スキルなど

まとめ

以上のように、それぞれがスポーツの世界を支える重要な役割を果たしています。
日本体育施設は、スポーツ業界に関わる企業として、ここまでにご紹介してきた様々な仕事、企業、団体、プレイヤーの方々の視点に立ち、使いやすい施設の提供を考えています。
例えば、陸上トラック舗装材の開発では、アスリートのパフォーマンスの向上はもちろん、安全性や使いやすさに配慮した研究に取り組んでいたり…
サッカーフィールドのスポーツターフ(芝生)におけるグラウンドキーパー、芝生管理の仕事では、摩擦で傷みやすい芝生の修理や強いスポーツターフを創る工夫、そしてプレイヤーの身体的負担を低減する対策なども行っていたり…
老若男女、あらゆる人が訪れる公園では、誰もが安全に使えるよう、器具や遊具の定期的なメンテナンスや清掃、公園の見回りなどを徹底しています。また、事故を未然に防ぐための注意喚起や、利用者が快適に過ごせるようなアナウンスや情報公開も行っていたり…
スポーツを「する人」「見る人」「支える人」すべての人と関わる仕事です。
ご紹介した様々な仕事の中から、日本体育施設のようなスポーツ施設を建設、管理、運営する仕事にも興味をもっていただければ幸いです。

この記事を書いた人

日本体育施設 採用チーム メンバー
採用担当 二階堂・櫻井
Tel:03-5337-2612

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