スポーツターフの施工

スポーツターフに求められる性能を実現するためには、適切な設計と、それを正確に形にする施工技術が欠かせません。地盤や床土の施工、排水・潅水設備の施工、芝生の張り付けなど、各工程を確実に積み重ねることが、高品質なスポーツターフフィールドにつながります。
私たちは、豊富な知識と施工技術をもとに、競技に適した天然芝フィールドを作り上げています。
ここでは、天然芝フィールドの施工の流れや張芝をはじめとする、スポーツターフを支える専門的な施工技術をご紹介します。
Section.01基盤~排水層の施工
①基盤~排水層の施工
まずは基盤を計画高、勾配に合わせて整正し、芝床の基盤部をつくります。
基盤は地下水位が低く、不等沈下が起こらない、安定した地盤が条件です。
基盤整生後に、排水計画に基づき暗渠管を計画された位置、勾配に敷設後、その上部や周囲を排水性の高い単流砕石や砂利で埋め戻します。
埋め戻し後、同様に単流砕石等を10㎝厚程度で敷均すことで排水層を形成します。

基盤整生

暗渠排水管敷設

排水層砂利敷均し
Section.02芝床の造成
①砂の敷き均し
芝生の植栽土壌のことを床土(とこつち)と言います。スポーツターフの床土としては砂(川砂、山砂)が多く使用されています。使用する砂は芝生の生育に適した物理特性や化学特性を有するものを選定することが重要です。選定した砂を、所定の高さ、勾配、厚さで敷均しを芝床を造成します。

サンプル砂

砂敷き均し
②土壌改良
砂単体では芝生が健全に生育するための保肥力や保水力等が確保できないので、土壌改良を行います。土壌改良材には無機系(パーライト等)や有機系(ピートモス等)を使用します。
土壌改良材を、機械で表面散布し、計画した厚さをトラクターで混合します。

土壌改良材

土壌改良材散布

土壌改良材混合
③仕上げ
土壌改良後は、床土を高さ、勾配を適切に管理しながら整地、転圧を行って仕上げます。

仕上げ床土

仕上げ転圧

床土施工完了
Section.03芝生の植付
①張芝
張芝による植付は、生産圃場で育成された芝生(ソッド)を切出し、施工場所に植付ける工法で暖地型芝草、寒地型芝草ともに可能な工法です。
スポーツターフでは、幅50cm、長さ1~2m程度のロール芝が一般的に使用されますが、利用開始までの養生期間を短縮するために、大判のロール芝を張るビッグロールと呼ばれる工法も使われています。

ロール芝による張芝

ビッグロールによる張芝
②撒き芝
バミューダグラスなどの栄養繁殖で素早く成長する暖地型芝草で行われます。
芝生の生産圃場で育成された芝苗(スプリッグ)を植付けることから「スプリッギング」とも呼ばれています。苗を植付けてから使用開始となるまでに3~4か月程度かかりますが(5~8月完成)、苗と床土とのなじみが良いことから、現地の環境条件に適した丈夫な芝生を育成できます。比較的短期間、低コストでターフを完成することが可能です。

芝の苗(スプリグ)

機械による苗植え作業
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