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スポーツターフの種類

「芝生(turf)」とは、イネ科植物に属する「芝草(turfgrass)」が、ある程度まとまって地表面を被覆し、密度の高い植物群を形成した土壌表面のことを指します。
芝草には様々な種類(芝種)があり、それぞれに生育特性や適性が異なります。そのため、気温や日照、降水量や土壌、施設の利用状況など、様々な条件を考慮して、目的に適した芝種を選定することが重要です。
ここでは、スポーツターフとして採用されることの多い芝種やその特性についてご紹介します。

Section.01暖地型芝草と寒地型芝草

芝草には温暖な気候を好む暖地型芝草と冷涼な気候を好む寒地型芝草に大別されます。
暖地型芝草は、「夏芝」とも言われ、生育適温は25~35℃程度です。夏期に旺盛に生育する一方、冬期間は地上部が枯死し、休眠状態になります。春になり気温が上昇すると再び生育を開始し、緑の芝生に戻ることが特徴です。
一方、寒地型芝草は、「冬芝」とも言われますが、生育適温は15~25℃で春と秋が生育適期となっています。5℃を下回るような厳冬期では生育が停止しますが、年間を通じて常緑を維持することが可能です。
しかし、高温に弱く30℃以上の高温が長期間続くと、場合によっては枯死に至ることがあります。

暖地型芝草(写真:マツダスタジアム)

寒地型芝草(写真:ユアテックスタジアム仙台)

暖地型芝草と寒地型芝草の生育パターン

暖地型芝草は、夏(6~9月)旺盛に生育し、冬は生育が停止(休眠)する。
寒地型芝草は、年2回春秋(4~5月、10~11月)に旺盛な生育を示すが、夏の品質が低下する。

芝草の生育に適した温度帯エリア

Section.01暖地型芝草の種類

①ノシバ

『ノシバ』は「Zoysia属」に属する芝草で、日本芝の1種です。葉は比較的幅広く、粗いターフを形成します。他のZoysia属の芝種と比較して非常に強健で、生育力に優れていることが特徴です。また、暖地型芝草の中でも特に耐寒性に優れます。
公園や、一般的な競技場、ゴルフ場のラフや道路法面など幅広い用途で利用されています。

ノシバ

ノシバ採用の施設(写真:開成山野球場)

②コウライシバ

『コウライシバ』も「Zoysia属」に属する芝草で、日本芝の1種です。ノシバと比べて葉は細く、きめ細かい美しいターフを形成します。対踏圧性、耐寒性、生育速度はノシバに劣りますが、ターフとしての競技性や美観性に優れます。 公園や、一般的な競技場、ゴルフ場のフェアウェイなど幅広い場所で利用されています。

コウライシバ

コウライシバ採用の施設
(写真:金沢市安原スポーツ広場)

③ティフトン芝

『ティフトン芝』は「バミューダグラス類(Cynodon属)」に属する芝草で、米国で品種改良されて誕生しました。葉は細く、高い密度の緻密なターフを形成します。生育速度が非常に早く、擦り切れ耐性や耐病性などに優れていることが特徴です。一方で、耐寒性や耐陰性が低く、十分な日照と温暖な気候を必要とします。
高い競技性を有することから、プロ仕様のスポーツターフとして、多くの競技施設に利用されています。

ティフトン芝

ティフトン採用の施設(写真:フクダ電子アリーナ)

NTSはティフトンの生産圃場を所有しています。
ご要望の際は、ぜひご相談ください。

④タホマ31

『タホマ31』はバミューダグラスの改良品種です。葉の節間が短く、非常に緻密なターフを形成します。ティフトン芝と比較して、更に生育速度が速く、耐寒性、耐陰性に優れていることが特徴です。
近年の温暖化に伴って、東北・北海道などの寒冷地においても、新たなスポーツターフ用芝種として期待されています。

タホマ31

タホマ31採用の施設(写真:三輪緑山ベース)

NTSはタホマ31の生産圃場を所有しています。
ご要望の際は、ぜひご相談ください。

Section.01寒地型芝草の種類

①ケンタッキーブルーグラス

『ケンタッキーブルーグラス』は、青みの強い美しい葉色と、きめ細かく密度の高いターフを形成します。種子の発芽は比較的遅いものの、地下茎によって地表面を横方向に広がるため、損傷からの回復力に優れています。
耐寒性が高く、寒冷地を中心に幅広く利用されていますが、高温や乾燥、病害に弱いため、良好な品質を維持するためには、高い管理技術が求められます。

ケンタッキーブルーグラス

ケンタッキーブルーグラス採用の施設
(写真:ユアテックスタジアム仙台)

②ペレニアルライグラス

『ペレニアルライグラス』は、やや光沢のある、明るい緑色の葉と、細く密度の高いターフを形成します。発芽や初期生育が非常に早く、短期間でターフを形成することが可能です。一方で、夏期の高温や乾燥に非常に弱く、高温期には衰退しやすい性質があります。
その特性を生かし、国内ではウィンターオーバーシード用の種子として、プロ、アマを問わず多くの競技場で利用されています。

ペレニアルライグラス

ペレニアルライグラス採用の施設
(写真:とうほう・みんなのスタジアム)